佐賀県病院薬剤師会について

2021年6月より会長に就任いたしました佐賀大学医学部附属病院の島ノ江千里と申します。佐賀県病院薬剤師会の会長という重責を果たし、会員薬剤師とともに、地域住民のみなさまに、よりよい薬物療法を提供できるよう努力する所存です。

私は、医療人として患者さんや多くの人々の健康維持の役に立つためには、医療・医学・薬学について幅広いスキルを習得し、薬剤師という枠を超えていくことが重要だと考えています。病気で苦しむ患者さんに直面する臨床現場において、「既成概念」や「薬剤師という立場」に縛られず、到達したい目標に必要な医療体制やエビデンスを提供することに尽力する“想いの強さ”が薬剤師としての個々の成長につながると思っています。

病院薬剤師会という組織は、1人では成し得ないことを、組織的に行うことで成し遂げる潜在的な機能を持っています。withコロナ時代に求められる医療従事者のあり方や住民の健康維持に必要な医療サービスなど、様々な課題解決に柔軟に対応していくことが医療において求められています。世の中の急速な変化が常態化している昨今、それに合わせて病院薬剤師が変化し続けることは、成長し続けるということであり、その成長には薬剤師の個人的な努力だけではなく組織的な後押しも必要です。

会員の皆様と、薬剤師業務を更新するきっかけや更なる成長に資するアイデアを見つけ、 “佐賀県の病院薬剤師全体の考える力を増す”ことに貢献できれば幸いです。会員の皆様には、ご理解とご協力を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。